ストックホルム症候群(極限状態の心理)とは?

ストックホルムで銀行強盗が発生。人質をとり181時間(8日間)立てこもった。そして、ついに警官隊が突入。だが、人質の女性は「彼を撃たないで」と犯人をかばった。なぜ?ここに、極限状態におかれた人間の心理があります。・・・
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ストックホルム症候群(極限状態の心理)

ストックホルム症候群とは、実際にストックホルムの銀行で起きた強盗事件から命名されました。

1973年、ストックホルムの銀行強盗事件で、犯人は4名の人質をとり、181時間(8日間)に渡って立てこもった。
結局、警官隊の突入で解決したのだが、そのとき、人質になっていた女性達は「彼を撃たないで!」と犯人を庇う意外な行動に出た。
更に、解放後、犯人と人質であった女性の一人が結婚してしまった。
このように、人質が犯人に特別な感情を抱くことをストックホルム症候群といいます。

この事件以後、人質事件の場合、犯人と人質の全員を確保した際、その後、人質の人達がストックホルム症候群にかかっていないことを確認してから、解放することになりました。

では、何故、このようなことが起きるのでしょうか?

ここに、極限状態におかれた人間の心理 があります。

つまり、強い臨場感状態を共有すると、その共有している人同士で強い親近感が生まれます。まづ、人質同士で生まれ、そして、犯人も含めた親近感が生まれます。
即ち、極限状態を共有した人間同士に好意を抱くということです。

臨場感空間では、人の絆が深まる

臨場感空間とは、本能を刺激する極度の恐怖を体験する空間 のことです。
例えば、吊橋などの身の安全に係わる場所で、一緒にすごすと、好意を抱かれやすい。
また、お化け屋敷に二人で行くと、恋愛関係になりやすい。

そこには、恐怖心 があるからです。

この現象は、脳科学の観点からも認められています。
恐ろしい体験をしたときに出る脳内物質と、人を好きになるときに出る脳内物質は同じものです。その結果、同じ臨場感空間(怖い場所)に一緒にいた相手に好意を持つという現象が起きるのです。

生死に係わるようなことは、強い臨場感です。
そして、その期間が長ければ長いほど、ストックホルム症候群が強く出てしまいます。

ということは、生死に係わる体験 は、最強の結びつきを生むということです。
例えば、戦争で極限の空間を共有した仲間は、戦友として、生涯の友となります。
また、雪山で遭難しかかった仲間は、生涯の友となり、男女の場合は、結婚することが多いようです。

劇的な体験は、人の絆を深める

会話が減り、冷めかかった夫婦や恋人同士に、恐怖という劇的な体験が得られる場所への旅行などは、どうでしょう?
きっと、二人の絆を深められることでしょう。

<< Memo >>

社会心理学に「情動の二要因理論」というものがあります。
その心理学実験に、有名な『吊り橋実験』(1974)というものがあり、この実験で、被験者の男性は『吊り橋を渡る恐怖感による生理的緊張(心拍数や発汗の増大)』を『魅力的な異性と対面した生理的興奮(恋愛興奮)』と間違えて認知してしまうというものです。
つまり、ジェットコースターなどのドキドキする怖い状況の中では、目当ての女性(男性)の隣に居るのが良いということです。
ドキドキしたあとに、隣に居たのが「あなた」だったら、その女性(男性)はドキドキという生理的緊張の原因は「あなた」が隣に居たことによる興奮(恋愛)からだと思い込みやすいということ。

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