戦国時代の合戦の陣形

八陣の法

中国の三國志で有名な諸葛孔明が作ったとされている。その陣形は、「八陣の法」(八卦の法)と言われている。
地陣、鳥陣、風陣、虎陣、竜陣、天陣、蛇陣、雲陣の八つの陣。
孔明が敵と戦う時、孔明は八卦の陣を組み、それを微妙に変化させて相手を撹乱、敵をせん滅した。

武田八陣形

八陣

甲斐の武田家が、中国の諸葛孔明が作ったとされる「八陣の法」をもとに考えられたもの。


「天地風雲の四つは正、竜虎鳥蛇の四つは奇なり。
天地風雲の四つは旌旗の名にもとづき、竜虎鳥蛇の四つは地名にもとづき皆以て実なく、敵を欺くためにその名を号す。地に高卑曲直広隘方円あり、軍に衆寡強弱あり。
地によって備を設け、人によりて勝を制す。豈にその名を求めんや。
周の太公望、斎の管仲、蜀の孔明、皆八陣を以てす。
唐の李衛公、六花陣を用う。八陣にもとづく。誠に以て古今不易の陣法なり。」


衝軛(こうやく)の陣
牛車や馬車なんかの先の部分で、牛や馬の首にかける横木からこの名前がついた。相手の攻撃を受け止めるような陣形。
長蛇の陣に類似。


鶴翼の陣
鶴が羽を広げた時の形の陣形。日本では最も多く使われた陣形で、「三方ヶ原の戦い」「関ヶ原の戦い」「小牧・長久手の戦い」等が有名。
中心に大将を配置し、両翼の間に敵が入ってくると同時に両翼を閉じることによって包囲・せん滅することが目的の陣形である。
完勝するか完敗するかの極端な結果になりやすい。そのため相手より兵数で劣っているときには通常用いられない。
側面からの攻撃に弱い。


長蛇の陣
長蛇のようにのびた陣形。長蛇の列の語源にもなった。中央が攻撃されたら、先頭と後尾が敵を討ち、後尾を攻撃されたら先頭が敵を討つといった、敵の攻撃に応じて、まるで蛇のようにクネクネと柔軟な戦いができる陣形。
衝軛の陣に類似。


雁行の陣
雁が群れなして飛んでる様子を形にした陣形。列の真中あたりに大将を位置することが多く、敵の動きに応じ、臨機応変に他の陣形へと変えていくことができる。消耗戦に弱く、長時間の戦闘では不利となる。


方円の陣
兵力が少ない時、大将を中心として円を描くように兵で囲む陣形。全方位からの敵の奇襲に対処できる防御的な陣形。移動には適しておらず迎え撃つ形となる。
人数が拡散する為に局所攻撃に長時間対応するには向いておらず、攻撃を受けた場合には直ぐに他の陣形にうつして戦闘する必要がある。こちらから攻撃する場合には用いない。


魚鱗の陣
魚のウロコのように中心が前方に張り出し両翼が後退した陣形。底辺の中心に大将を配置して、そちらを後ろ側として敵に対する。
部隊が次々と攻撃を仕掛ける攻めの陣形で、厚みのある攻撃力と卓越した防御力がある。多くの兵が散らずに局部の戦闘に参加し、また一陣が壊滅しても次陣がすぐに繰り出せるため、消耗戦に強い。特に敵より少数兵力の場合正面突破に有効である。
両側面や後方から攻撃を受けると混乱が生じやすく弱い。また包囲されやすく、複数の敵に囲まれた状態のときには用いない。
武田信玄が三方ヶ原の戦いに於いてこの陣形で徳川家康と戦闘し、これを討ち破っている。家康は後の関ヶ原の戦いで西軍の鶴翼に魚鱗をもって対峙した。


蜂矢の陣
矢印形の陣形。矢印の後部に大将を配置し、そちらを後ろ側として敵に対する。少ない兵力で敵陣を突破するのに威力を発揮する。
強力な突破力を持つ反面、一度側面に回られ、包囲されると非常に脆い。
陣形そのものが前方に突破し、戦闘正面が本陣(司令)よりつねに前方を駆けてゆくため、柔軟な駆動には全く適さない。
また前方が重厚な部隊陣形により阻止されれば後方の部隊が遊兵となり、前方部隊の壊滅による兵の逃走が同士討ちなどの混乱をもたらす危険がある。先頭は非常に危険であり勇猛かつ冷静な部隊長が必須であるとされる。
関ヶ原の戦いに於いて退却時に島津家の軍が、この陣形で井伊直政、本多忠勝、松平忠吉と戦闘し、直政と忠吉を負傷させている。


偃月(えんげつ)の陣
三日月形の陣形。大将が先頭となって敵に切り込むため士気も高く、また馬回りの精鋭が開幕から戦うので攻撃力も高い。
しかし、それだけ大将が戦死する可能性も高い。また大将の付近が常に戦闘中になるため両翼へ指示を出す余裕がなくなることも多い。
敵の横隊を精鋭で突破し戦列を分断するなど陣形の駆動を前提としており、小規模な部隊や練度の低い部隊を指揮するときに用いられる。


陣形

横陣(おうじん)
部隊を横一列に並べる。もっとも基本的な陣形。大陸平野での横陣同士の会戦はもっとも遊軍が少ないが、縦隊で戦線突破されれば左右の伝令が分断され個別撃破されやすい。また局所に攻撃が集中すれば他の戦列すべてが遊軍となる。一般には馬防柵や塹壕、防塁などの地形を利用する。


車掛(くるまがかり)の陣
上杉謙信が川中島の戦いで用いたとされる陣形で、大将を中心に、その周囲を各部隊が円陣を組み、まるで車輪が回転するかのように入れ代わり立ち代わり各部隊が攻めては退く(先に出撃した部隊が後退し、替わりに新手が出撃する)という、次々に部隊ごとに攻めては退く戦法ないし陣形。


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